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葬儀の基礎知識コラム

冠婚葬祭の今昔 1

初めに

私を含め大方の日本人は、毎年12月25日のクリスマスを楽しみ、6日後の大晦日には除夜の鐘を聴き、年が明けると神社に出向き初詣をします。

別の表現をすれば、生まれては神社へお宮参りをし、七五三、十三参りで成長を祈願します。                         

家族団らんで過ごすクリスマス、そして教会で誓う永遠の愛、終焉は仏式です。

神道、キリスト教、仏教と、日本人は宗教に対する考え方や、行動は極めて寛容といえると思いますが、みなさまはどのようにお考えでしょうか。

しかし、いざ冠婚葬祭を目前にしますと寛容であったはずの「宗教」や、日頃はあまり気にしなかった「礼儀」「作法」「マナー」や、「しきたり」「慣習」などを気にするのは何故でしょう。

日常的に行われている冠婚葬祭が、それぞれがどのような歴史を経て現在に繋がっているのかを考えることで、私たちは今後どのように冠婚葬祭と向き合って行けばよいのかを探ってみたいと思います。

 

Ⅰ.冠婚葬祭とは

    辞書の『広辞苑』には、「古来の四大礼式。元服(=冠)と、婚礼(=婚)と、

     葬儀(=葬)と、祖先の祭祀(=祭)の事」 と書かれています。

〇「冠」とは  ・古くは「元服」の事。

        ・誕生から成人までの様々な成長の行事。

〇「婚」とは  ・結婚式の事。

〇「葬」とは  ・お葬式の事。

〇「祭」とは  ・古くは「先祖の祭祀」の事。

                        ・正月から大晦日までの年中行事。

                        ・三回忌、七回忌等の追悼供養。

      ・春と秋のお彼岸やお盆、お正月、お節句、お中元、お歳暮等、

     日本の季節行事の多くは「先祖を偲ぶ日」でした。

 とあります。

また、ネット上のフリー百科事典の『ウィキペディア(Wikipedia)』によりますと、

『冠婚葬祭(かんこんそうさい)とは、人が生まれてから亡くなり、その後に行われるものまで含めた家族的催し物全般を指す言葉である。』とあります。

『冠婚葬祭』の概要------『この言葉は、人間が生まれてから死ぬまで、および死んだ後に家族や親族の間で行われる行事全般を指しており、元々は儒教の思想の延長が含まれるが、今日では単に通過儀礼の一種だとして扱われている。4文字のいずれもが人生の節目及び死後の扱われ方を指しており、このいずれをも滞りなく行う事で一人前だとみなす思想もある。
なおこれらでは非日常的な催し物(イベント)でもある事から一時的に出費を余議なくされる行事としても扱われ、特に突然に起こる葬式や、あるいは散発的にある結婚式では、専用の積みたて金融商品や互助会のような組織も存在しており、これらは結婚式場の運営のようなサービス業も見られる。』

『冠婚葬祭』各々の意味---4文字の各々の意味は以下の通りである。

〇冠(かん)
       成人式を指す。かつては15歳の元服に由来し、冠を頂く(社会的な役職や参政権を得る)

                    の意味を持つ。

                    今日の日本では選挙権の獲得という意味もあるが、ともすれば飲酒や喫煙の法的制限が

                    なくなる事くらいに し か認識されていないケースもあるものの、明治時代や大正時代までの

       封建主義旺盛な時代には長子の元服ともいうと、  その家の社会的地位によっては親戚縁者

       から祝いの品がやり取りもされたという。

       今日でも親類・縁者などの成人式ともなるとお祝いの品などを送る事から、

       一般の家庭では出費を意味しているが、

       今日では一般的に余り高価なものをやり取りしないため、言葉だけが残っている部分がある。

〇婚(こん)
        結婚式のこと。当然ながら祝い物のほか、披露宴を行う側にとっても多大な出費もあり、

        また様々な風習・宗教的理由も含んで儀式内容も多様である事から、

        専門化したサービス業者も多い。


        ただ日本では近代化に前後して形骸化も著しく、宗教行事的な側面は減じられている

        ケースも多く、人前式といった形式も見られる。


〇葬(そう)
        葬式のことだが、遺体の納棺から葬儀・火葬・納骨までを一連のサービス業者が取り扱う

        業態が発達している。また人の死は予測できない場合も多い事から、突然の葬式に対応し

        顧客を獲得するため葬儀会社では医院との連携も見られる。

        こういった活動は故人と遺族ないし残された知人との別れの儀式であるが、

        後述の祭(さい:まつること)のように葬式の日から起算して日取りが決定される行事も

        あるため、その日付を記念する意味合いも持つ。

〇祭(さい)
        先祖の霊をまつる事全般をさす。法事やお盆など様々であり、これらは予定行事として

        扱える部分もあるため、上の三つに比べると準備が行いやすい。


        その一方で先祖の霊をまつる事は様々な様式化・儀式化がみられ、これに沿って

        「正しく祭る事」がもとめられる部分も見られ、殊更礼服などの重要度が増す部分である。


        これらは祖先の霊をまつる事で人を集め、一族縁者の絆を深めて繁栄を目指すという、

        広義の祭り同様の行事である。


        お盆などに帰省して祖先の墓参りをする人も日本にはまだまだ多く、

        これが日本人的なメンタリティの一部ともなっている。

   以上、冠婚葬祭の言葉の意味について『広辞苑』と『ウィキペディア』から引用し、
   ご説明いたしました。


   次回から今日の冠婚葬祭がどのような歴史を経て今日に引き継がれてきたのかを
   時代を追ってみてみたいと思います。

   初冠婚葬祭を「婚」と「葬」、「冠」と「祭」に分け、それぞれを対比し説明いたします。

 

 

 

 

 

 

 

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